今さら聞けない「ジョブ型採用」とは~「適材適所」の採用を実現するために~

こんにちは!「採用が楽しくなる」をモットーに展開するメディア採用クラブです!
前回の記事では、「適材適所の採用」という考え方についてお伝えしました。
採用とは、人を集めることではありません。

企業と求職者、それぞれにとって最適な出会いをつくり、
その人が活躍できる仕事へつなげることです。
では、その「適材適所」を実現するためには、何が必要なのでしょうか。

そこで近年、注目されている考え方が「ジョブ型採用」です。
「ジョブ型採用」という言葉は聞いたことがあるものの、
「何となく大企業の話」「海外の制度」
というイメージを持たれている方も多いのではないでしょうか。

しかし実は、これから人材不足がさらに進む日本において、
中小企業だからこそ考えるべき採用手法の一つでもあります。

今回は、「ジョブ型採用」とは何か、
そしてなぜ今、適材適所の採用を実現するために必要なのかを考えてみたいと思います。

ジョブ型採用とは、一言で言えば「仕事を基準に採用する」という考え方です。

例えば、「営業職募集」とだけ書かれている求人を見たことはありませんか。
しかし、営業と一言で言っても仕事内容はさまざまです。

新規開拓が中心なのか。
既存顧客へのフォローが中心なのか。
提案営業なのか。
反響営業なのか。

同じ「営業」でも、求められる能力や向いている人は大きく異なります。
ジョブ型採用では、「営業を募集する」のではなく、
「どんな仕事を任せたいのか」を具体的に示します。

つまり、肩書きではなく仕事そのものを採用する考え方なのです。

これまで日本では、「メンバーシップ型採用」が主流でした。
まず人を採用し、その後で配属先や仕事内容を決めるという考え方です。
そのため、「入社後にさまざまな仕事を経験してもらう」という育成には向いていました。

一方で現在は、求職者の働き方に対する価値観が大きく変化しています。

「どんな仕事をするのか。」
「どんなスキルが身に付くのか。」
「自分に向いている仕事なのか。」

こうした点を重視して会社を選ぶ人が増えています。
仕事内容が曖昧なままでは、
「思っていた仕事と違った」というミスマッチが起こりやすくなります。
だからこそ、仕事を明確に伝えるジョブ型採用の考え方が注目されているのです。

前回の記事でお伝えしたように、
私たちは採用とは「人と仕事をつなぐこと」だと考えています。
では、人と仕事をつなぐためには何が必要でしょうか。

答えは、「仕事を言語化すること」です。

どんな役割を期待しているのか。
どんな成果を求めているのか。
どんな人なら活躍できるのか。

これらが曖昧なままでは、企業も求職者も判断することができません。
つまり、適材適所の採用を実現するためには、
まず企業側が仕事を整理し、言葉にする必要があります。

ジョブ型採用は、そのための考え方なのです。

求人票には「営業募集」「事務募集」「製造スタッフ募集」と
書かれていることがよくあります。
もちろん間違いではありません。

しかし、それだけでは求職者は自分が働く姿をイメージできません。
例えば、

「既存のお客様への定期訪問が中心です。」
「新規のお問い合わせへの提案営業です。」
「データ入力や請求書作成を担当します。」

このように仕事内容を具体的に伝えることで、
「自分に向いているかもしれない」と感じてもらいやすくなります。

求人票は募集要項ではありません。
企業と求職者をつなぐ最初のコミュニケーションです。
だからこそ、「誰を採用したいか」ではなく、
「どんな仕事を任せたいか」を伝えることが重要になります。

ジョブ型採用というと、制度を大きく変える必要があるように感じるかもしれません。
しかし、中小企業が最初に取り組むべきことは、もっとシンプルです。
それは現在募集している仕事を改めて整理してみること。

活躍している社員は、どのような仕事をしているのか。
どのような考え方や行動が成果につながっているのか。
その仕事には、どんな人が向いているのか。

これらを書き出していくだけでも、
求人票や面接で伝える内容は大きく変わります。

制度を導入することが目的ではありません。
適材適所の採用を実現するために、「仕事」を見える化することが大切なのです。

ジョブ型採用とは、単なる新しい採用制度ではありません。
仕事を明確にし、その仕事に合う人と出会うための考え方です。

私たちが前回お伝えした「適材適所の採用」も、
仕事が曖昧なままでは実現できません。

だからこそ、まずは「どんな仕事を任せたいのか」を
整理することが第一歩になります。
採用とは、人を集めることではありません。
人と仕事をつなぐことです。

そして、その人が活躍できる仕事と出会えたとき、
企業にとっても、求職者にとっても、本当に価値のある採用になります。

ジョブ型採用は、その「適材適所」を実現するための手段の一つです。
これからの採用では、「誰を採用するか」だけではなく、
「どんな仕事を任せたいのか」から考えてみてはいかがでしょうか。