地方だから採用できないは本当か?

こんにちは!「採用が楽しくなる」をモットーに展開するメディア採用クラブです!

採用のご相談をいただく中で、
建設業、製造業、物流業のお客様からよく聞く言葉があります。

「うちは地方だから応募が来ないんですよ」
「都会の企業には勝てません」
「若い人はみんな都市部に行ってしまうので…」

確かに地方採用は簡単ではありません。人口減少も進んでいます。
若年層が都市部へ流出している地域もあります。
しかし、本当に地方だから採用できないのでしょうか?

もしそれが事実なら、同じ地域にある企業はすべて採用に苦戦しているはずです。
ところが実際には、同じ市町村でも採用できている企業とできていない企業が存在します。

今回は、「地方だから採用できない」は本当なのか?について考えてみたいと思います。

まず前提として、地方採用が簡単だと言うつもりはありません。

実際に地方では、若年人口の減少、都市部への人口流出、進学・就職による転出、
求職者数そのものの減少といった課題があります。これは事実です。

例えば、10年前と比べて働く世代の人口が減っている地域も少なくありません。求職者が減れば、当然ながら採用競争は厳しくなります。

地方企業が採用に苦戦している理由の一つであることは間違いありません。
しかし、ここで一つ考えたいことがあります。
それは、「地方にある企業はすべて採用できていないのか?」ということです。

求職者が求人を見るとき、勤務地はもちろん重要です。
しかし、勤務地だけで応募先を決めているわけではありません。

例えば、同じ地域内にある2社の求人。

A社
・月給30万円
・仕事内容が分かりにくい
・社内の様子が見えない

B社
・月給30万円
・写真が豊富
・社員の声が掲載されている
・教育体制が分かる

どちらに応募したいでしょうか。

多くの求職者は、働くイメージが持てる会社を選びます。
つまり、勤務地が同じなら、次は仕事内容や働く環境で比較されるのです。

地方企業の採用相談で感じるのは、「地域のせい」にしてしまうケースが少なくないことです。

もちろん地域要因はあります。
しかし、それだけで片付けてしまうと改善が止まります。

例えば…
・求人情報が少ない
・写真がない
・仕事内容が伝わらない
・会社の魅力が掲載されていない
・採用競合を調べていない。

こうした状態で、「地方だから応募が来ない」と結論づけるのは少し早いかもしれません。
実際には改善できる余地が残っていることも多いのです。

面白いことに、地方企業には都市部の企業にはない魅力があります。
企業側からすると当たり前かもしれませんが、
求職者から見ると応募理由になることも少なくありません。
いくつか例をあげてみたいと思います。

転勤がない

大手企業では全国転勤が当たり前というケースもあります。
しかし地方企業の多くは、同じ地域で長く働くことができます。
住み慣れた場所で生活基盤を築きながら働けることは、大きな安心感につながります。
特に結婚や子育てを考えている求職者にとっては、
勤務地が変わらないことは大きな魅力の一つです。

通勤時間が短い

都市部では片道1時間以上かけて通勤する人も珍しくありません。
一方で地方では、車で15分~30分程度の通勤で済むケースも多くあります。
毎日の通勤時間は積み重なると大きな差になります。
通勤ストレスが少ないことは、働きやすさにも直結する重要な要素です。

地域に根差して働ける

地方企業の多くは、その地域の暮らしや産業を支える存在です。
自分が携わった仕事が地元に貢献していることを実感できる仕事も少なくありません。
地域とのつながりを感じながら働きたいと考える人にとっては、
大きなやりがいにつながります。
また、転職を繰り返さずに地域でキャリアを築ける点も魅力です。

人間関係が近い

地方企業では社員数が比較的少ない企業も多くあります。
そのため、上司との距離が近い、社長と直接話せる、困った時に相談しやすい
といった環境が生まれやすくなります。
もちろん企業によって違いはありますが、
組織の一体感や温かさを魅力として感じる求職者も少なくありません。

家族との時間を確保しやすい

最近は給与だけでなく、働き方や生活とのバランスを重視する人が増えています。
地方企業では、通勤時間が短い、転勤がない、地域で長く暮らせるといった特徴から、
家族との時間を確保しやすい環境が整っているケースも。
仕事だけではなく、人生全体を大切にしたいと考える求職者にとっては大きな魅力です。

つまり地方企業は、給与以外の魅力を伝えやすい環境を持っているとも言えるのです。

地方採用が難しくなっていることは事実です。
人口減少もあります。若年層の流出もあります。
しかし、だからといって「地方だから採用できない」
と決めつけてしまうのは少し早いかもしれません。

実際には、同じ地域でも採用できている企業があります。

その違いは、立地ではなく、
情報発信・求人内容・魅力の伝え方・採用戦略にあることも少なくありません。

採用がうまくいかないとき、地域を変えることはできません。
しかし、伝え方や採用活動の進め方は変えることができます。

ぜひ一度、「本当に地方だから採用できないのか?」
という視点で自社の採用活動を見直してみてください。
そこに、採用成功のヒントが隠れているかもしれません。