クリック単価が高い。~それ、本当に悪いことでしょうか?~

こんにちは!「採用が楽しくなる」をモットーに展開するメディア、採用クラブです!
Indeedなどの運用型求人広告の振り返り時の「あるある」なんですが、
こんなことを言われることがよくあります。

「クリック単価が高いですね。」
「応募単価をもっと下げられませんか?」

確かに、同じ成果が出るのであれば、
クリック単価や応募単価は安い方が良いでしょう。
しかし、本当にそうでしょうか。

私たちは、クリック単価や応募単価を見たとき、
「高い」「安い」では判断しません。
見るのは、その数字がなぜそうなったのかです。
今回は、Indeed運用で多くの方が誤解しやすい
「クリック単価・応募単価の見方」
についてお話しします。

クリック単価の話をする前に、Indeedの仕組みを簡単にご紹介します。
Indeedは、入札制という仕組みで広告が配信されています。

イメージとしては、
「求人を掲載したい企業同士が、掲載枠を競い合っている」
ような状態です。

競争が激しい職種やエリアでは、クリック単価は高くなりやすく、
競争が少なければ、比較的安くなる傾向があります。
そして、もう一つ大切なのが求職者の反応です。

求人が表示されても、
多くの人がクリックする求人と、
あまりクリックされない求人があります。

よくクリックされる求人はクリック単価が抑えられやすくなり、
あまりクリックされない求人はクリック単価が高くなりやすくなります。

つまり、クリック単価は企業が自由に決めるものではなく、
市場の競争求職者の反応によって決まる数字なのです。

ここからが、今回一番お伝えしたいことです。

クリック単価が安い。それは、
「多くの人がクリックしている」
という結果です。

では、多くの人がクリックしていることは、
本当に良いことなのでしょうか。


例えば、
学生、主婦、シニア、未経験者、経験者…
誰が見ても興味を持つ求人だったとします。

当然、クリック数は増えるでしょう。
クリック単価も安くなるかもしれません。
でも、その会社が本当に採用したい人物は、
「30代の経験者」だったとしたらどうでしょう。

クリックはたくさん集まった。
でも、求めている人からはほとんどクリックされていない。
そんな状態であれば、
クリック単価が安くても、それは良い結果とは言えません。

つまり、クリック単価は「目的」ではなく、「結果」なのです。

応募単価も同じです。
応募が20件集まりました。応募単価は5,000円。
数字だけを見ると、とても優秀な結果です。

しかし、20人面接した結果、
採用したいと思える人が一人もいなかった。

この場合、応募単価5,000円という数字に
どれだけ価値があるでしょうか。

反対に、応募は3件。応募単価は30,000円。
数字だけを見ると高く感じます。
しかし、その3名の中から1名を採用できたとしたら。

企業にとって本当に価値があったのは、どちらでしょうか。
応募数ではありません。応募単価でもありません。

採用につながる応募だったか。

そこまで見て初めて、数字を正しく評価できます。

以前の記事で、
「適材適所の採用」
「ペルソナは一人まで絞る」
という考え方をご紹介しました。

採用したい人物像を具体的にすればするほど、
求人が届く相手も自然と絞られていきます。

つまり、
クリック数は減るかもしれません。
応募数も減るかもしれません。

結果として、
クリック単価や応募単価は高くなることもあります。
でも、それは悪いことではありません。

むしろ、
「届けたい人だけに届いている」という結果なのかもしれません。
私たちが目指すのは、誰にでも響く求人ではありません。

採用したい一人に響く求人です。

少し極端な考え方かもしれませんが、
私たちが理想としている状態があります。

それは、
「1応募1採用」
です。

本当に採用したい人だけに求人が届き、
その人だけが応募してくれる。
クリック数は少ない。応募数も少ない。
クリック単価や応募単価は高くなるかもしれません。

それでも、その一人を採用できるのであれば、
企業にとって最も効率的な採用です。

もちろん、アルバイトの大量採用や短期間で
人数を集める採用では考え方は異なります。

しかし、中途採用や専門職、正社員採用では、
これからますます「量より質」が重要になる時代です。

労働人口が減少している今、
誰にでも刺さる求人を作るより、
採用したい一人に届く求人を作ること。

その方が、結果的に採用成功へ近づけると私たちは考えています。

クリック単価。応募単価。
どちらも大切な数字です。

しかし、その数字だけを見て、
「高いから悪い。」
「安いから良い。」
と判断してはいけません。

私たちが本当に見るべきなのは、
そのクリックが。その応募が。
採用につながる価値のあるものだったのか。

ということです。
そして、最後にお伝えしたいことがあります。
数字は、目的ではありません。
数字は、結果です。

クリック単価を下げることを目指すのではなく、
応募数を増やすことを目指すのでもありません。
まず考えるべきなのは、

「どんな人を採用したいのか。」

その一人に届く求人を作ることです。
その結果として、クリック単価や応募単価がどうなったのかを見る。
この順番を間違えなければ、数字に振り回されることはありません。

採用活動は、
応募を集める競争ではありません。
採用したい人を採用する競争です。

数字を追いかけるのではなく、数字の意味を考える。
それが、採用を成功へ導く第一歩なのです。